運動不足で筋力、体力、持久力も低下している子供たちにさらに不足しているものがあります。
なんだか分かりますか?
『連動性』です。カラダの連動性のことをキネティックチェーンと言います。
ご存じのように、カラダは骨格・筋肉・神経・内臓で構成されています。
ここでは内臓はちょっと横に置いといて…。
人の動きというのは筋肉と骨格と神経がうまく連動することでいろんな動きが出来るわけですよね。
でも本来使える機能を使わずにほったらかしにすると(つまり運動しないこと)、この連動性(キネティックチェーン)が働かなくなっていきます。
そうするとどうなるか?
答えは簡単。うまく動けないカラダの出来上がり。頭で思ったことが体で動かせないようになります。言い方が悪いですが、ドンクサイ動きですね。神経系が鈍いとも言います。
運動会で張り切って走ろうとするお父さんがズッコケテしまうのはまさにそれです!
そして連動性が失われると関節がうまく使われなくなるので、関節の動きも悪くなります。
そうなると関節の動きを作る筋肉も使われず硬くなっていきます。
このキネティックチェーンが失われると負の連鎖でどんどんカラダのパフォーマンスは低下します。
大人だろうが子供だろうが…。
さて今回はカラダの連動性『キネティックチェーン』を取り戻し、動きやすいカラダにリセットしてくれる頼もしいエクササイズをご紹介したいと思います。
まずはカラダの要である骨盤の動きを良くしましょう!
骨盤は呼吸に合わせて動いているので、そのところもしっかり意識してエクササイズしましょう。
背骨と骨盤の動きがうまくコントロールできるとあらゆる動きがスムーズになりますよ。
大人の方だと腰痛予防にもなります。お試しあれ。
気持ち骨盤が前傾(黄色のライン)。これがニュートラルポジション。
これはNG!骨盤と背骨がロックして固まった状態。
背骨はダルマ落としみたいに、骨がひとつひとつ連なって動きを出しています。
でも連動性が無くなり硬くなると、骨のしなりが無くなり、一本の棒のようになってしまいます。
坐骨でボールを転がします。足は床にしっかりつけておく。(息を吐くと骨盤が後傾し背骨も丸まります。)
6~8回をゆっくりやりましょう。量より質です。丁寧にやりましょう!
このエクササイズもまたまた地味ですが、効果はかなりありだと思っています。
やってすぐ目に見える効果はないかもしれませんが、継続していくことで、カラダの動きの変化に気付くはずです。
まさにこれこそが狙いなのです。自分のカラダとの対話です。
焦らず着実にやってください!