集中力は、脳の栄養状態が大きく影響します。脳は糖分や酸素を使って働いています。血液中に含まれる糖分の量を「血糖値」と呼びますが、この血糖値の変動によって脳の栄養状態が決まってきます。
集中力が落ちた時には、血糖値が下がっていたり、酸素が足りなくなっていたりすることで、脳の働きが悪くなっています。つまり、この二つを安定的に足りた状態にさせることで、集中力を保つことが出来ます。
まず血糖値をコントロールするために、甘いものを控えることをお勧めします。糖分は、炭水化物(ごはんやパン、うどん、芋、パスタなど)や、果物などから摂ることが出来ます。お菓子やジュースに含まれる砂糖は、これらを精製したもので、吸収がものすごく速いのが特徴です。
吸収が速い糖分は、血糖値を一気に上げてしまいます。一気に上がってしまうと、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌され、余った糖分を脂肪に換えます。さらに、インスリンが過剰に分泌されると、今度は血糖値が下がり過ぎてしまうため、再び低血糖となってしまうのです。
ジュースなどを飲むことによって、インスリンの分泌が過剰になりやすくなってしまうと、常に低血糖状態になってしまうことにも注意が必要です。
姿勢というのもひとつ大きなポイントになります。例えば猫背の姿勢になってしまうと、呼吸時に動く横隔膜や、肺などを圧迫してしまうため、十分な酸素を取り込むことが難しくなってしまいます。
姿勢を保つための体幹のトレーニングを行うことも、集中力を高めるために必要な要素として考えられます。